計算尺の各部分の名称
1.はじめに
計算尺で計算する前に、このページで計算尺の部分の名前と、次のページで正しい動かし方を紹介します。
2.計算尺の各部分の名称
- 固定尺(こていしゃく)と基尺(きしゃく)は同じ意味で使われます。固定尺と2箇所に書かれていますが、これら2つは左右の金属でくっついています。
- 2つの固定尺にはさまれているのが滑尺(すべりしゃく・かっしゃく)です。中尺(ちゅうしゃく)とも言います。これは左右に滑ります(動きます)。
- 固定尺と滑尺をまたいでいる金属のフレームがカーソルです。プラスチックのものもあります。これも左右に滑ります。
- 見えにくいですが、カーソルの表面に印刷されている赤い線がカーソル線です。毛線(もうせん)ということもあります。
- メモリの一番端の線が基線(きせん)です。左右に1本ずつあります。基線は、「基線」という線が書かれているのではなく、(一部の目盛りを除いた)それぞれの尺の両端の目盛り線のことを言います。
- 上の写真では判別しにくいかもしれませんが、目盛りの左端に目盛りの名前が書かれています。この計算尺の場合、滑尺に書かれているのは、上から順に「CF」「CIF」「CI」「C」です。その名前に対応する目盛り一式を「何々尺」といいます。たとえば、「CF尺」「CIF尺」「CI尺」「C尺」です。